はじめに

本書ではIoT散水システム「Air Rain」における、画面設定方法について記載しています。Air Rainのご利用には、事前に利用登録申し込みおよび契約が必要になります。

サービス利用規約

ご利用にあたり、 クラウドサービス利用規約 に同意頂く必要がございます。

ご利用環境について

Air Rain(以下、当サービス)の設定画面は以下の環境でのご利用を推奨いたします。

PC

環境推奨
OSWindows 10 / Mac
インターネット・ブラウザGoogle Chrome(最新版)

スマートフォン

環境推奨
OSAndroid OS 5.0以上 / iOS 10.0以上
インターネット・ブラウザGoogle Chrome(最新版) / Safari(最新版)

初期設定

ログイン

別紙「Air Rainご登録情報」記載のログインURLにアクセスすると下図の画面が表示されます。

URLと合わせてお伝えしてる「ログインID」「初期パスワード」を入力し、「ログイン」をクリックします。

個人設定

左メニュー 「個人設定」 をクリックし、個人設定画面で下記の情報を入力した後、「更新」をクリックして登録してください。

  • 利用者名
    ご利用担当者の氏名を入力してください。

  • メールアドレス
    ご利用担当者のメールアドレスを変更する場合は入力してください。

  • パスワード
    セキュリティのため、初期パスワードから変更してください。

  • メール通知

    • スケジュール終了時
      スケジュール設定された散水実行が完了した際の結果をメールでお知らせします。

    • 親機異常時
      親機とクラウド間の通信が切断された場合にメールでお知らせします。

    • 子機監視結果
      子機の状態を定期的に確認し、異常があった場合にメールでお知らせします。別途スケジュール画面で子機監視スケジュール設定を行ってください。

    • 子機電圧低下時
      子機のバッテリー残量が少なくなった場合にメールでお知らせします。別途スケジュール画面で子機監視スケジュール設定を行ってください。

ユーザー設定

左メニュー 「ユーザー設定」 をクリックすると、ユーザー設定画面が表示されます。

右上「ユーザー追加」をクリックすると、新規ユーザー追加画面が表示されます。

項目を入力後、「追加」をクリックして、担当者を登録します。

入力項目

  • 利用者名
    ご利用担当者の氏名を入力してください。

  • メールアドレス
    ご利用担当者のメールアドレスを入力してください。登録時に、入力のメールアドレス宛にログイン情報が送信されます。

  • 利用者権限

    • システム管理者
      機器設定、スケジュール設定、散水実行、散水履歴の閲覧、ユーザー登録など、すべての機能が利用できます。

    • 散水管理者
      機器設定、スケジュール設定、散水実行、散水履歴の閲覧が利用できます。

    • 散水ユーザー
      散水実行、散水履歴の閲覧のみ利用できます。

  • メール通知

    • スケジュール終了時
      スケジュール設定された散水実行が完了した際の結果をメールでお知らせします。

    • 親機異常時
      親機とクラウド間の通信が切断された場合にメールでお知らせします。

    • 子機監視結果
      子機の状態を定期的に確認し、異常があった場合にメールでお知らせします。別途スケジュール画面で子機監視スケジュール設定を行ってください。

    • 子機電圧低下時
      子機のバッテリー残量が少なくなった場合にメールでお知らせします。別途スケジュール画面で子機監視スケジュール設定を行ってください。

親機設定

左メニュー 「親機設定」 をクリックすると、購入親機の一覧が表示されます。

通信ステータス

:親機との通信ができています。
:親機との通信が確認できていません。

親機基本情報の登録

「設定」ボタンをクリックすると親機設定モーダルが表示されます。

入力項目

  • 親機名
    親機名を任意で入力ください。

項目を入力後、「設定」をクリックして登録します。

親機位置座標の登録

「設置場所」ボタンをクリックすると設置場所設定(座標)モーダルが表示されます。

機器設置場所のピンアイコンをドラッグドロップ、または緯度および経度の数値を入力後、「設定」をクリックして登録します。

子機設定

左メニュー 「子機設定」 をクリックすると、購入子機の一覧が表示されます。

通信ステータス

:親機から子機までの通信ができています。
:親機から子機までの通信が確認できていません。

子機基本情報の登録

「設定」ボタンをクリックすると子機設定モーダルが表示されます。

項目を入力後、「設定」をクリックして登録します。

入力項目

  • 名称
    「子機名」「バルブ1〜4」の名称は可能な限り短く設定していただくことを推奨します。(他画面での表示が見やすくなります。)

  • 親機ID
    子機が接続する対象の親機のIDを指定します。(1親機に所属する子機数は50台以下としてください。)

  • 子機番号
    子機番号は、子機のロータリースイッチで設定された番号になります。詳細は BSG-RX-R4 製品仕様書 をご参照ください。

  • 子機名
    任意で記入してください。

  • 使用バルブ
    バルブが接続されている場合、バルブ番号に「利用する」のチェックボックスを付けてください。各バルブ名は任意ですが、可能な限り短く設定してください。

子機位置座標の登録

「設置場所」ボタンをクリックすると設置場所設定(座標)モーダルが表示されます。

機器設置場所のピンアイコンをドラッグドロップ、または緯度および経度の数値を入力後、「設定」をクリックして登録します。

子機の疎通確認

親機-子機間の通信状態を確認します。「疎通確認」をクリックすると、確認モーダルが表示されますので、「実行」をクリックしてください。

疎通確認が実行されると、「通信ステータス」および該当子機と中継子機の「RSSI(受信信号強度)」値が更新されます。RSSI値が「-120dBm」を下回らない場所への設置を推奨します。

子機中継設定

親機と子機間に最大2台までの中継子機を設定することができます。

左メニュー 「子機中継設定」 をクリックすると、設定画面が表示されます。

中継設定の確認

画面右の子機一覧またはマップ上に表示された子機マーカーをクリックすると、中継設定カードと親機から当該子機までを結んだ中継線がマップ上に表示されます。

RSSIが「-120dBm」以下の中継区間があった場合、該当する中継線とRSSIが赤く表示されます。

中継設定カードの疎通確認ボタンを押すと選択されている中継ルート間のRSSI情報が更新されます。

中継子機の選択

画面右の子機一覧またはマップ上に表示された子機マーカーをクリックします。 次に設定したい中継子機の選択ボタンをクリックします。

画面右の子機一覧またはマップ上に表示された子機マーカーから中継機として設定したい子機をクリックします。

更新ボタンをクリックすると設定が反映されます。

中継子機の削除

画面右の子機一覧またはマップ上に表示された子機マーカーをクリックします。 次に削除したい中継子機の削除ボタンをクリックします。

更新ボタンをクリックすると設定が反映されます。

バルブ設定

バルブ位置座標の登録

バルブ別に位置座標を登録することで、バルブ位置のマップ表示が可能となります。各バルブに対して「バルブタグの登録」(後述)を行うことで、タグフィルタ表示が可能です。

左メニュー 「バルブ設定」 をクリックし、バルブ設定画面を表示、指定バルブの「設置場所」ボタンをクリックしてください。

バルブ設置場所のピンアイコンをドラッグ&ドロップ、または緯度および経度の数値を入力後、「設定」をクリックして登録します。

バルブタグの登録

「バルブタグ」の登録により、バルブを水源別などのグループ単位で表示できるようになります。

バルブ設定画面の右上の「タグ管理」をクリックしてください。

タグ管理画面が表示されますので、右上の「タグ追加」ボタンをクリックします。

タグ新規登録モーダルの「タグ名」を入力後、「登録」ボタンをクリックしてください。

バルブ設定画面に戻り、各バルブの「タグ付け」ボタンをクリックします。

タグ設定モーダルで、所属するタグにチェックを付けて、「設定」をクリックします。
各バルブには、複数のタグを登録することができます。

遠隔散水操作

指定バルブ単位で、遠隔からの即時散水を実行することができます。

散水の即時実行/即時停止

左メニュー 「バルブ設定」 をクリックし、指定バルブの「散水」ボタンをクリックします。

散水用モーダルが表示されますので、「散水時間」を指定して「散水開始」をクリックすると数秒後に散水が開始されます。

散水している間は、左メニュー上に散水中メッセージが表示されます。

散水を停止したい場合は、「停止」をクリックすると確認用モーダルが表示されるので、モーダル内の「停止」をクリックして停止してください。

マップからの散水実行

マップの表示

左メニュー 「マップ表示」 からも即時散水を実行することができます。マップ上に子機単位でピンアイコンが表示されます。

上部の「航空写真」をクリックすると、マップから航空写真の表示に切り替わります。

子機選択からの散水

マップ上の子機ピンアイコンをクリックすると、下段に接続されたバルブの情報が表示されます。「散水」ボタンをクリックすると即時散水が可能です。

散水が実行されると、左メニュー上に散水中のメッセージが表示されます。

バルブ選択からの散水

上部の「バルブ表示」をクリックすると、バルブ単位でピンアイコンが表示されます。

指定バルブのピンアイコンクリック時に表示の、下部の「散水」ボタンをクリックで即時散水を行うことができます。

散水履歴

即時散水およびスケジュール散水の成功失敗結果を表示します。

※散水失敗は、無線状態や電池不足等で子機との通信ができなかった場合の状態です。通信は3回試行され、その全てが異常であった場合に「失敗」として記録されます。

履歴の絞り込み表示

左メニュー 「散水履歴」 をクリックし、散水履歴画面を表示します。

上部の「タグフィルタ」および「成功可否」をクリックして、結果の絞り込み表示ができます。

タイムテーブルとスケジュールの設定

Air Rainの散水設定は、 タイムテーブルの設定 スケジュールの設定 の2つの工程が必要です。

  • タイムテーブルとは
    各バルブの「散水時間」と「順番」を設定します。

  • スケジュールとは
    登録したタイムテーブルが「実行される年・月・日・時・分」を設定します。

  • 設定例
    「2020年3月20日の10:00からバルブAを5分間散水し、その後バルブBを10分間散水させたい」場合は、下記の手順になります。

    1. 「バルブA:5分間」→「バルブB:10分間」というタイムテーブルを登録する
    2. (1)で登録したタイムテーブルを「2020年3月20日の10:00から実行」というスケジュールで登録する

タイムテーブルの設定

タイムテーブルの新規登録

ログイン後、左メニュー 「タイムテーブル」 をクリックすると、タイムテーブル一覧画面が表示されます。画面右上に「タイムテーブル登録」というボタンをクリックすると、タイムテーブル新規登録画面が表示されます。

タイムテーブル登録画面で入力・設定できる項目は以下のとおりです。

  • タイムテーブル名(必須)
  • メモ(任意)
  • 遅延許容時間(必須)(※2)
  • タイムテーブル設定エリア(必須)

タイムテーブル設定エリアの仕様は以下の通りです。

設定項目仕様
同時実行数(列)最大8個
実行順序設定(行)最大100個
各バルブ毎に設定できる散水時間最大30分(1分刻み)
合計散水時間最大720分(12時間)
最大レスポンス時間30秒(※2)
遅延許容時間設定(※1)最大600分(10時間)

(※1)30秒以上無線通信ができない場合は故障とみなして散水実行されず、次の順番へ移ります。その場合30秒の遅延が発生します。

(※2)上記のように無線状態によって遅延が発生する可能性があります。また、遅延許容時間を過ぎた場合、その後の散水が行われません。

タイムテーブル設定エリアの表部分をクリックすると、「バルブ」と「散水時間」が選択でき、各バルブの実行順番と散水時間を設定します。また「バルブタグフィルタ」を選択することでバルブの絞り込みを行えます。

実行順番と散水時間を設定すると、タイムテーブル設定エリアの上部に「合計散水時間(※)」が表示されます。

※散水実行の際は各散水グループの実行の間に1分間のインターバルが設けられます。

タイムテーブル設定が完了後、「登録」をクリックすると、タイムテーブル一覧画面に登録したタイムテーブルが表示されます。

タイムテーブルの変更

タイムテーブル一覧で「編集」をクリックすると、タイムテーブル編集画面が表示されます。

入力値を変更後「更新」をクリックし、タイムテーブルを変更できます。

スケジュール実行中にタイムテーブルを変更も可能ですが、実行中のタイムテーブルには反映されません。(更新前のタイムテーブルが実行されます。)

タイムテーブルの削除

タイムテーブル編集画面の「削除」をクリック後、モーダル上の「削除」をクリックし、タイムテーブルを削除できます。

※スケジュール散水中に削除しても、散水中のタイムテーブルに影響はありません。

※スケジュールに登録されているタイムテーブルは削除できませんので、先にスケジュール設定でタイムテーブルを削除してください。

タイムテーブルの手動実行(即時実行/即時中止)

タイムテーブル一覧の「散水」ボタンをクリックし、モーダル内の「散水開始」をクリックすると、散水タイムテーブルが実行されます。

タイムテーブル散水中は、左メニュー上に表示されます。(スケジュール実行時も同様に表示されます。)

実行したタイムテーブルを中止したい場合は、「中止」ボタンをクリックすることで、現在散水しているバルブの停止し、タイムテーブルで予定していた散水が停止されます。

各バルブの散水を停止したい場合は、バルブ単位で表示されている「停止」ボタンをクリックすることで、対象のバルブの散水を停止することができます。

タイムテーブルの詳細

タイムテーブル一覧の「詳細」ボタンをクリックすると、対象のタイムテーブルの詳細が別ウィンドウで表示されます。

スケジュールの設定

スケジュールの新規登録

左メニュー 「スケジュール」 をクリックすると、カレンダー画面が表示されます。 画面右上の「スケジュール追加」をクリックするとスケジュール追加画面が表示されます。

アイコンをクリックすることで、タイムテーブルの内容を確認できます。 内容は別ウィンドウで表示され、 タイムテーブルの詳細 の内容と同様です。

スケジュールの登録方法

登録済みのタイムテーブルを選択し、実行時間(繰り返し実行する場合は期間、曜日)を入力後、「登録」をクリックすることでスケジュール登録されます。

登録されたスケジュールはカレンダー上に表示されます。

期間指定/繰り返し登録

期間を指定することで、最大2ヶ月先までスケジュールの実行日程を登録できます。合わせて、曜日にチェックをつけることで、実行される曜日を指定することもできます。

タイムテーブルの複数登録

複数のタイムテーブルを登録する場合は、「タイムテーブルの追加」をクリックすることで可能です。(複数タイムテーブルで重複した実行時間の登録が可能です。)

スケジュール実行完了メール

散水スケジュールの実行完了時には、登録ユーザーのメールアドレス宛にスケジュール実行完了メールが送信されます。スケジュール実行完了メールは、左メニュー 「個人設定」 から送信可否を設定することができます。

スケジュールの編集

カレンダーの日付をクリックし、スケジュール登録の変更ができます。

すでに実行済みのタイムテーブルは背景が灰色になり編集はできません。

スケジュールの削除

スケジュール登録モーダルの「×」をクリック後、「登録」をクリックすることで、実行しないタイムテーブルをスケジュールから削除できます。 (※すでに実行済みのタイムテーブルは削除できません。)

子機監視スケジュール

スケジュール画面で子機の監視スケジュールを設定することで、子機の故障検出が可能です。子機監視処理は1日に1回、設定時刻に実行されます。

監視登録

「子機監視スケジュール」をクリックすると、子機監視スケジュールモーダルが表示されます。

開始時刻を選択し、「設定」をクリックすると登録されます。

子機監視報告メール

子機からの反応がないことを検知した場合のみ、登録ユーザーのメールアドレス宛に、報告メールを送信します。

オートメーション

センサデバイスの値から、自動潅水制御やメール通知といったイベントを自動で行うことができます。

当機能は、オプションでの提供となります。 ご希望の方は、営業担当者までお問い合わせください。

センサデータ

センサ名の編集

センサの「編集」ボタンをクリックすると、センサ名を編集することができます。 センサ編集モーダルの「センサ名」を入力後、「更新」ボタンをクリックしてください。

センサデータの取得

センサの「データ更新」ボタンをクリックすると、センサデータを更新することができます。

オートメーション一覧

左メニュー 「オートメーション」 をクリックすると、オートメーションの一覧が表示されます。

オートメーション例

「15分毎にセンサAを更新し、その値(含水量)が最小10%以下の場合、バルブ1を自動で散水する」

「15分毎にセンサAを更新し、その値(含水量)が最小10%以下の場合、タイムラインαを実行する」

「バルブ1の散水が終了した時、センサAの値が無い場合、システム管理者にメール通知する」

オートメーションの追加

画面右上の「イベント追加」をクリックすると、イベント追加画面が表示されます。

項目を入力後、「追加」をクリックしてオートメーションを登録します。

入力項目

  • イベント名
    イベントの名前を入力してください

  • いつ

    • 一定間隔
      一定間隔でイベント判定を発生させます。15分毎、30分毎、1時間毎を選択してください。

    • 散水終了時
      散水終了時にイベント判定を発生させます。対象のバルブを選択してください。

  • どのセンサが
    値取得するセンサを選択してください。

  • どうなったら(センサ選択時に表示されます)
    「平均」「最大」「最小」「差分」「差分/分」「データ無し※」を選択し、閾値(%)以上もしくは以下を設定してください。
    ※「データ無し」の場合は閾値設定はありません。

  • どうする

    • タイムテーブル実行
      タイムテーブルを実行します。登録してあるタイムテーブルを選択してください。

    • バルブ散水
      バルブを散水します。散水するバルブと散水時間を選択してください。

    • メール送信
      メールを送信します。送信するユーザーを選択し、送信内容を入力してください。

    • 散水停止
      バルブ散水を停止します。停止するバルブを選択してください。

  • イベントの有効化
    追加したオートメーションイベントを有効にするか選択してください。チェックボックスをオン※にするとオートメーションイベントが実行します。
    ※オフにしてもオートメーション自体は登録されますが、イベントは実行されません。

オートメーションの履歴

左メニュー 「オートメーション履歴」 をクリックすると、オートメーションで設定したイベントの発生履歴を表示します。

オートメーション履歴の絞り込み表示

上部の「イベント」および「日付」をクリックして、結果の絞り込み表示ができます。